この“ドリム先生シリーズ”は、
精神分析医を気取るドリム先生が
ユング心理学の「夢解釈」の手法にのっとって
被験者の夢を分析するものです。
実を申しますとドリム先生はズブの素人でございます。
本職の精神分析医の方がご覧になると、
稚拙の極みに映るやもしれません。
しかし、ここは短編ストーリーの世界。
少々お目こぼしいただければ幸いです。

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A : ドリム先生、今日は楽しい夢見たんです。

B : ほお、そりゃよかった。
   最近はひどい夢を見る人が多くて、私も食傷気味だったんですよ。
   どんな夢でしたか。早く聞きたいな。

A : ええ、目が覚めたとき、心も体もウキウキするような、
   そんな快感にしばらくボーッと浸っていました。
   でもー、個人的なものなので、先生にはつまんないかもしれませんよ。

B : いやいや、楽しい夢とあらば、何が何でも聞かねばなりません。
   夢というものは、日常生活の20倍のエネルギーを内包しています。
   それが楽しい夢だった場合は、
   そのお話を聞くだけで寿命は確実に5年は伸びるのです。

A : そんな風に言われると、話しにくいなぁ。
   話してみると、案外普通の夢だったりして。

B : いいんです、いいんです。
   どんな夢であれ、それを聞くのが私の仕事ですから。
   はいそれでは、少しイスを倒してラクな姿勢になりましょうか。

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A : 赤いバイクが僕のものになった。
   何かの懸賞で当たったのだ。
   学校へ行くのにバイクが使える。
   その日は雨上がりで、まだ道はぬかるんでいたが、
   早く乗りたくてしょうがない僕は、
   バイクを押して玄関から外に出た。

   なかなか軽快だ。
   学校のバイク置き場は、
   裏手の岡を登りきったところにある。
   赤土の道はどろどろで、
   まるでミルクセーキのようになっていた。
   力一杯エンジンをふかすが、
   タイヤは空回りして登れない。
   何度か試みるがダメ。

   いつしか僕はバイクを押して校庭を歩いていた。
   こんなブザマな姿は、『あの子』には見せられない。
   そこへ親友の川崎坊主がやってきた。
   川崎坊主は別に家がお寺さんなのではない。
   坊主頭にしているワケでもない。
   ただ単に苗字に“坊主”とつけて呼び名にしているだけだ。

   「あれ? これ、ナンタラ(何かは不明)が外れとっちゃないと?」
   見ると、確かにそのナンタラがない。
   キャッチャーが脛にあてるプロテクターのようなものがないと
   バイクは走らないのだ。
   とっさに僕は、さっきあの赤土の道で、
   バイクにかなりの衝撃を与えたことを思い出した。
   きっとあのときに外れたのだ、そのナンタラが。

   赤土の道は、学校の一番古い校舎から真下に覗くことができる。
   「あの辺で外れたと思うっちゃん」
   窓から下方を指差して川崎坊主に教える。
   そこへ、『あの子』とその友だちがやってきて、
   みんなで探すのを手伝ってくれることになった。

   古い校舎には、おじいさんが住んでいる。
   何かを探す場合は、
   そのおじいさんの許可をもらわなければならない。
   僕は恐る恐るドアをノックした。
   事の一部始終を説明する。するとおじいさんは、
   「今からウチの体操部の連中が出て行くから…(以下不明)」
   と言う。僕はおじいさんの言うことをしっかり理解した。

   僕と川崎坊主は芝生と木々に囲まれた赤土の道へ降りていった。
   すでに『あの子』たちは下に降りていて、
   手分けしてそのナンタラを探してくれているようだった。

   僕は古い校舎を見上げた。
   窓のひとつが開いた。
   そこから、体操部の7人の女子部員が顔をのぞかせた。
   7人は虹の七色にそれぞれが光り、
   前方回転や月面宙返りをしながら、
   次々と華麗なジャンプで舞い降りてきた。
   それはまるでピーターパンに出てくる妖精たちのようだった。

   [被験者が1983年8月12日に見た夢より]

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B : いい夢でしたね。実にいい夢だ。

   「赤いバイク」は、
   今あなたがつかもうとしている目標でしょう。
   でもその目標を達成してみると、
   人に自慢できるほどのものではないことに気がついた。
   どこかしっくりこないと感じたワケです。

   最初あなたには、その足りないものが見えなかった。
   「川崎坊主」のような見識豊かな人に教えられて、
   初めてそれが見えたはずです。
   人のいうことによく耳を傾けることで、
   より完成されたものへ近づけそうですね。

   でも、その足りないものは、
   あなた一人では探せないことに気がつきましたか。
   他人があなたのことを「手伝ってくれる」…。
   つまり、あなたが苦手とする他人との協力関係、
   それを築くことが、今とても大事なことのようですね。

   あなたは決心します。
   苦手なことに立ち向かおうと奮い立ちます。
   怖い「おじいさん」に話しかけました。
   おじいさんとの会話には、
   多少すれ違う部分はあったものの、
   理解を得るという目的は達成できました。

   これらのステップを確実に踏むことで、
   あなたは「虹の妖精」という素敵なプレゼントを
   受け取ることができたのです。

A : 先生、そうなんですよ。
   先生の夢解釈を今聞いて、
   また改めて心も体もウキウキしてきました。

B : よかったですね。
   みなさんがウキウキして帰られると、
   私はこの仕事を選んでホントによかったなと思うんですよ。


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A : オイラの仕事は土を食うことさ。
   土の中に含まれる有機物や微生物を消化して、
   粒状のウンコをする。
   そのウンコがいい堆肥になるとかで、
   最近オカンたちの間でブームらしいぜ。
   「みみずコンポスト」とかって言ってヨ。

   『ご家庭の生ゴミを、無臭で処理!』
   『アッと言う間にできる高品質の肥料。家庭菜園に最適!』
   『電気はまったく使いません。用意するのはミミズさんのお部屋だけ』
   壊れたプラスチックの衣類ケースに
   土と新聞紙とヤシの繊維を敷いたりなんかして、
   結構本気で世話してくれる奇特な人もいるらしい。ケッ!

   何もそんな豪邸を建ててくれなくたって、
   オイラはどこにだっているよ。
   ま、どっちかと言えば、味も素っ気もない赤土の中より、
   落ち葉が積もって下の層から朽ち始めた山土の中がご機嫌だね。
   少しぐらい硬い葉脈や誰かが捨てていった紙切れなんかが
   混じっていても平気さ。
   その方がかえって歯ごたえがあって食欲も増す。

B : お宅、歯ありましたっけ?

A : 細けえことは気にするなって。
   枯葉をパリパリ。
   泥と木片の混ぜご飯をモグモグ。
   箸なおしに湿った週刊誌をバクバク。

   食ったら必ずウンコする。
   オカンが泣いて喜ぶ“土ウンコ”。
   モグモグ、ブリブリ。
   モグモグ、ピー!
   快眠、快食、快便。

   土食ってまた土出すのカヨって、
   それが仕事だなんて、大した役にも立ってネェじゃネェかって、
   そりゃオメエ、オイラに失礼じゃネェか。
   冬の日でも、この芝生の下はポッカポカ。
   オイラが毎日ホクホクの“土ウンコ”を出すおかげだぁさね。

   昼間そうやってしっかり働いたら、
   夜はパーッとやるのさ。
   「月の光」に誘われて、
   ほらほら仲間がみんな顔を出す。

   あちらこちらでドンチャン騒ぎが始まった。
   「夜露のお酒」は、楽しいお酒。
   さあ、さ、くぃっといっとくれ。

B : これはどうも。…クーーっ、ほてった喉に染み渡りますなぁ。

A : ついで、つがれて、つがせて、ついで。
   オイオイやめとけ。いやがってるじゃネェか。
   弱そうなヤツにコブラツイストをかけて喜んでいるデカチン野郎。
   正体をなくした若い娘を暗がりに運ぼうとして腰を痛め、
   のた打ち回っているハゲおやじ。
   酒癖の悪いヤツはどこにでもいる。

   いくら楽しいからって、騒ぎすぎるのは禁物だ。
   自分が出てきた穴を決して忘れてはいけない。
   空が白んできたというのに、まだヘベレケのヤツもいる。
   あいつらちゃんと家に帰れるのか心配だ。
   でも所詮ヒトゴト。オイラは先に失礼するよ。

   このゴルフ場では毎日数千人の仲間たちが死んでいく。
   その大半は、
   昨夜のおイタをお天道様に叱られて、
   カラカラ干しの刑に処せられたものだ。
   恐ろしいとはわかっていても、
   やめられないのさ。
   「月の光」と「夜露のお酒」。


・・・・ * ・・・・ * ・・・・ * ・・・・


作者 : 大学時代、ゴルフ場に泊り込んで
     キャディーのアルバイトをよくやってました。
     ゴルフ場の芝生の下には、ミミズがたくさん住んでいます。
     昼間は日光が辛いのか、ミミズは土の下に隠れていますが、
     夜練習グリーンに行くと、そこら中ウヨウヨ。
     バカ騒ぎもいい加減にしておかないと大変な目に遭うよ。
     案の定、翌日のカート道には、
     逃げ場を失ったたくさんのミミズが干からびています。
     最近は「みみずコンポスト」が大はやりだとか。
     ウンコの質が違うんだって。
     何でも自分のために利用してしまう人間っていったい?


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A : 独り占めはずるいヨ。

B : まだ全然遊んでないモーン。

A : ずーっと遊んでんじゃん。
   いい加減に代わってヨ。

B : おまえなんか違うとこ行けばいいだろ?

A : この辺に他に遊ぶところなんかないモン。

B : べーだ。
   わーい、楽しいなー。

A : もう、あんまりやると壊れるヨ。
   ほら、もう、フラフラしてるヨ。
   あーっ、危なーい!

B : 痛ててて・・・。

A : ほら見なさい。バチが当たった。

B : あーあ。倒れちゃった。
   もうこいつで遊ぶのやーめピ。

A : ねェ、ちゃんと起こして行きなヨ。
   もう、やりっぱなしなんだから…。
   よし、じゃあ、アタシが起こしてあげるヨ。
   よいしょっと。
   ほら、もう大丈夫かな?
   はい、いい子いい子。

   今度はアタシの番ネ。
   アタシが好きなのは水遊びー。
   ジュルジュル、ベチャベチャ。
   もっと水出してー。
   ジュルジュル、ベチャベチャ。
   うわー、おもしろーい。

   あっ、まずい。
   大きいのが、
   来る、
   来る、
   来る。

作者 : ハ―――――――― ックション!!!!
     熱風邪がおさまったと思ったら、
     今度は鼻風邪かヨ。
     ここんとこ次から次に
     いろんな風邪引いてんだよなァ。
     風邪の野郎、オレで遊びやがって。


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A : ま、ゴルフやらない方にとっては、
   このQuestionは何の意味だかわからないんじゃないですか?

B : 「天ぷらがクサる」というのは、何となくわかりますよね。

A : 油が古いのか、素材が悪いのか。
   でも「シャンク」って、普通の人はどんな食べ物 想像しますかね?

B : フランス料理の前菜に出てきそうな…。

A : それは「シュリンプ」。えびでしょ?

B : 「シュリンプカクテル」。ボク好きなんだよな。

A : 生きのいいヤツをブイヨンスープにさっと湯通しして、

B : レモンをジュワーっとしぼる。

A : それをよく冷やしたら、

B : カクテルグラスに引っ掛けるように盛りつけ。
   
A : マヨネーズやチリソースを混ぜたソースに、

B : ねっとりくぐらせて…。

A : 食う!

B : うひょー!

A : イメージ、豊か過ぎですよ。

B : あなたが乗せるから。

A : それはさて置き、シャンクと天ぷらは、
   発生するロケーションが違いますね。
   天ぷらは、ティーショット以外では
   まずお目にかかれません。

B : 確かに。

A : ティーアップしたボールの下を上手にクラブヘッドを通す。
   まるでダルマ落としのように。
   ただし、ボールがそのまま真下に落ちたら、
   それは「天ぷら」とは言いません。

B : それはそれでウケると思うけど。

A : ヘッドの上っツラにボールをわずかにこすらせる。
   くれぐれもボールに強い衝撃を与えてはいけない。

B : イヤ、そういうことを教えてほしいワケじゃないんだよな。

A : ここでとても大事なことがあります。
   『スウィングは美しく』
   決してよろよろしたり、ギッコンバッタンしたりしないように。
   照れ隠しでおどけたりするのも厳禁です。
   声を上げたりするのはもってのほか。

B : 営業的には、その方が好まれますけど。

A : ゴルフで一番大事なのは何だか知ってますか?
   自制心です。
   かのジャック・ニクラスは、ミスショットをしても、
   悔しさや落胆の気持ちを決して顔に出しませんでした。
   一旦顔に出してしまうと、
   次にはミスショットの言い訳を考えるようになるからだそうです。
   ありのままを受け入れる。
   あなにたの場合は、まずそこから精進してください。

B : 精進って坐禅の修行じゃないんですから。

A : 心静かに“それ”を宣言する。

B : “それ”って?

A : “天ぷら”ですよ。“天ぷら”するぞと小声で言うんです。
   みんなに聞こえる必要はありません。
   キャディさんだけにそっと耳打ちしてください。
   いつもと同じ安定した高さのティーアップ。
   後方から弾道のイメージを確認。
   一度だけ6割の力で素振り。
   スウィングに移るまでのテンポもいつもと一緒。
   完全な円軌道。
   しなるようなスウィング。
   微動だにしないフィニッシュ。
   ただ、あるべき音が…聞こえない。
   誰もがボールの行方を見失う。
   雲雀のさえずり。
   誰かのゲップ。
   あり得ないところから姿を現したボール。
   そう、50ヤード前方にポトリと。
   フェアウェーど真ん中。
   …ある種“カミワザ”とも言えます。

   これができるようになれば、
   あなたの腕は相当なプロ級であることが証明されますし、
   何より、美人のキャディさんは、もうあなたのものです。

B : それ、練習しようかなァ?

A : 鼻の穴がふくらんでますよ。

B : で、シャンクの方はどうなんですか?

A : 今日はもうやめましょう。十分語りました。

B : Questionに何も答えてない、っていうか、
   これでは納得しないでしょう、
   いくら心優しいオーディエンスさんたちも。

A : シャンクのことはまた今度ね。

B : ああっ、あなたもしかして、
   素人なのに「ゴルフQ&Aコーナー」をやってる、
   例の“普通のサラリーマン”?

A : だったら、どうします?

B : うわーッ、うれしい!
   会いたかったんですよォ。
   こんなところで飲んでたんですね。
   いやー、もう、ラッキー、っていうか。
   普通気づきませんよね。

A : 気づいたのは、あなたが二人目です。
   もう帰ってもいいですか?

B : 帰しませんよ、今夜は絶対。
   行きましょう、次の店はボクのおごりです。


・・・・ * ・・・・ * ・・・・ * ・・・・


作者 : この“素人なのに「ゴルフQ&Aコーナー」をやってる
     普通のサラリーマン”、
     そろそろ慣れましたでしょうか。
     これってcdoorさんご本人ですかって?
     いえいえ、私のゴルフはプロ級ですから…。
     ベストスコアーですか?
     ああ、やっと聞いてくれましたね。
     先週初めて100を切りました。


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A : おまえの力も地に落ちたのう。

B : 大王様、面目ございません。

A : どうするつもりじゃ。

B : はっ、はい…。
   どのようなご処分でも甘んじて受ける覚悟で参りました。

A : 何もおまえを罰しようとは思っていない。
   情けないのは、あくまであの男だからな。

B : は、恐縮至極に存じまする。

A : おまえは、おまえが持てる最大限の力で叫ぼうとした。
   しかし、あの男は先回りをして、
   おまえの背後から忍び寄り、
   どんな手を使ったのかはわからんが、おまえの気を失わせた。
   それもただ、“あと10分”の惰眠をむさぼりたいという、
   動物的かつ短絡的な理由でだ。
   結局10分どころか1時間も寝坊し、
   朝一の会議は見事スッポカシと相成った。

B : まさか裏の方から手を回してくるとは思いませんでした。

A : おまえの力だけでは、
   もういかんともしがたいところまで来ているようじゃ。

B : 大王様、本日は老いさらばえた私めの代わりにと思いまして、
   この者を連れて参りました。

A : 見かけぬ顔じゃの。もちと近こう寄れ。

B : さ、さ、お目通しいただくのじゃ。

A : 顔を上げよ。
   ほお、なかなかスッキリとした顔立ちじゃ。
   おまえの息子か?

B : いえ、私めは、人徳の無さゆえに、
   子宝にも恵まれなかったのでございます。
   この者は我らが民(たみ)とは、出自を異にする者にて…。

A : どこの生まれかの? 若者よ。

C : 「照るの民」の者にございます。

A : 「照るの民」とな?
   おお、「TELの民」、「電話の民」。
   ワシも昔、まだ営業をやっておった頃、
   全国各地のビジネスホテルをよく泊まり歩いておった。
   翌朝、大事な面談があるときなど、
   ホテルのフロントのお姉さんにモーニングコールを頼んだものだ。
   なるほどなァ、目覚ましの翁(おきな)。
   おまえの考えそうなことよ。

   じゃが、目覚ましの翁よ。
   ちいと、思慮が足りなかったのではないか。
   あの男の部屋にはフロントのお姉さんなどはおらぬ。
   モーニングコールのサービスは受けられぬということじゃ。

B : 恐れながら、大王様。
   この者には、モーニングコールのサービス体制は無用でございます。

A : サービス体制なくして、この者がその役目をまっとうできるとな?

B : 御意にござりまする。

A : やって見せよ。

B : さ、早よう、やってご覧に入れるのじゃ。

C : このようにして毎朝7時にセットいたします。
   このような音で鳴ります。
   こうやって止めます。

A : おお、美しい声じゃ。
   光るのか。
   震えるのか。
   そなた、名を何と申す?

C : ケータイと申します。

A : 「ケータイの皇子(みこ)」…良い名じゃ。
   しかしケータイの皇子よ、
   あの男の貧しい知能で、そなたを使いこなせると思うか。

C : 私を使うのに、さほど知能は要りません。
   ただひたすら直感だけでボタンを押すのです。
   最近の若い人はみなそうです。
   頭は使いません。

A : いにしえより、ここ大和の国は、
   遥か西方の国々から伝わる新しい文化を
   すべてその胃袋に取り入れ、消化・吸収し、血肉として参った。
   そなたの言う“直感”とやらも、
   新しい文化の響きがする言葉じゃ。

   目覚ましの翁よ。
   おまえには、よい跡取りがおって幸せ者よのう。
   今日はこのケータイの皇子を置いて行け。
   ワシがまず使ってみる。

B : へ? あ、いや、大王様、それはなりませぬ。
   まだ、右も左もわからぬ子どもでござりまする〜。


・・・・ * ・・・・ * ・・・・ * ・・・・


作者 : 果たして目覚ましの翁は、ケータイの皇子を、
     大王様から守れるのでありましょうか!


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はい、今、
「え? そういうこと? ああいうこと?」
っていろいろ考えた方、
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