2008.01.31
Q:小学生のころ、算数は得意でしたか?
A : いいわよね、あなた。
三郎さんとも四郎さんとも
腹を割って話せる仲だなんて。
B : キミだって、五郎くんや団十郎くんと
腹を割って話せる仲だって聞いたけど…。
A : 私たちの共通の友だちって、
二郎さんだけかしら?
B : ある意味そうだね、大きく考えれば。
でも、小さく考えれば、ムソキチじいさんなんかも
共通の友だちと言えるんじゃないかな。
A : “ムソキチ”さんって?
B : 漢字で書けば“六十吉”って書くんだ。
A : ねえ、さっき、あなたが言った
「大きく」「小さく」って、逆じゃない?
大きいのが2で、小さいのが60だなんて…。
B : いいのいいの。
「最大公約数」と「最小公倍数」の意味だから。
さて、みなさん。僕ら2人の数字を考えてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Q : ハイ!
B : はい、そこの困った顔の人。
Q : えっと、私がここに登場してよいのかどうか…。
A : どうぞどうぞ。
Q : では、お言葉に甘えて。
Aさんが10でBさんが12です。
B : 正解!

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どうもありがとうございます。
三郎さんとも四郎さんとも
腹を割って話せる仲だなんて。
B : キミだって、五郎くんや団十郎くんと
腹を割って話せる仲だって聞いたけど…。
A : 私たちの共通の友だちって、
二郎さんだけかしら?
B : ある意味そうだね、大きく考えれば。
でも、小さく考えれば、ムソキチじいさんなんかも
共通の友だちと言えるんじゃないかな。
A : “ムソキチ”さんって?
B : 漢字で書けば“六十吉”って書くんだ。
A : ねえ、さっき、あなたが言った
「大きく」「小さく」って、逆じゃない?
大きいのが2で、小さいのが60だなんて…。
B : いいのいいの。
「最大公約数」と「最小公倍数」の意味だから。
さて、みなさん。僕ら2人の数字を考えてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Q : ハイ!
B : はい、そこの困った顔の人。
Q : えっと、私がここに登場してよいのかどうか…。
A : どうぞどうぞ。
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Aさんが10でBさんが12です。
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2008.01.30
Q:友だちにおじいさんはいますか?
A : ワシらぁ、もう寿命じゃけぇ。
B : 何をおっしゃいますやら。
まだまだ足腰もしっかりしてらっしゃるようですし。
A : ガタガタよ。
強う踏ん張ると、関節が音を立てよるけぇ。
B : 油ものを食べるとすぐよくなりますよ。
A : 若い頃に、誰か知らん、ならずモンに、尻切られてな。
B : はあ。
A : 中の方まで痛んでしもうてん。
B : あらぁ。
A : 病院に行ってやな、大掛かりな移植手術してもろうてんよ。
B : 確かにお尻だけ形が違ってますね。
A : 何となくわかるやろ? 尻だけ よそモンじゃけぇ。
B : というか、やけに立派なお尻ですね。
A : そうなんよ。競輪選手のモノじゃったらしいんよ。
ま、じゃが今はもう、ワシの血が通っとるけんどな。
B : 目の方はどうですか?
A : 見えんのよ。夜なんかもう。
B : だったら夜は出歩かない方が…。
おまわりさんに捕まりますよ。
A : もう3回も捕まったがな。
B : よっぽど運が悪いんですね。
A : こないだな。ここに新しい目ぇをつけたんよ。
B : はあ、はあ、左腕にですね?
A : ようけ光る目ぇやったんよ。
B : それなら夜も安心ですね。
A : 取られたんよ。
B : 誰に?!
A : 知らん。
B : どこでですか?
A : ここでよ。
ワシの目ぇだけ盗んで行きよった不届きモンがおるんよ。
B : この駅前駐輪場も治安が悪くなってきましたね。
A : あ、お宅、お迎えが来ましたな。
B : そのようです。それでは、お先に。
A : では、また今度。
…ワシの目ぇを持っていったヤツは
どこのどいつかの、まったく…
あ、そこのお嬢さん。よう見かけますな。
若こうてええなぁ。
ワシらぁ、この寒さが…、え?
イヤイヤ、なんのなんの。
ワシらぁ、もう寿命じゃけぇ。

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B : 何をおっしゃいますやら。
まだまだ足腰もしっかりしてらっしゃるようですし。
A : ガタガタよ。
強う踏ん張ると、関節が音を立てよるけぇ。
B : 油ものを食べるとすぐよくなりますよ。
A : 若い頃に、誰か知らん、ならずモンに、尻切られてな。
B : はあ。
A : 中の方まで痛んでしもうてん。
B : あらぁ。
A : 病院に行ってやな、大掛かりな移植手術してもろうてんよ。
B : 確かにお尻だけ形が違ってますね。
A : 何となくわかるやろ? 尻だけ よそモンじゃけぇ。
B : というか、やけに立派なお尻ですね。
A : そうなんよ。競輪選手のモノじゃったらしいんよ。
ま、じゃが今はもう、ワシの血が通っとるけんどな。
B : 目の方はどうですか?
A : 見えんのよ。夜なんかもう。
B : だったら夜は出歩かない方が…。
おまわりさんに捕まりますよ。
A : もう3回も捕まったがな。
B : よっぽど運が悪いんですね。
A : こないだな。ここに新しい目ぇをつけたんよ。
B : はあ、はあ、左腕にですね?
A : ようけ光る目ぇやったんよ。
B : それなら夜も安心ですね。
A : 取られたんよ。
B : 誰に?!
A : 知らん。
B : どこでですか?
A : ここでよ。
ワシの目ぇだけ盗んで行きよった不届きモンがおるんよ。
B : この駅前駐輪場も治安が悪くなってきましたね。
A : あ、お宅、お迎えが来ましたな。
B : そのようです。それでは、お先に。
A : では、また今度。
…ワシの目ぇを持っていったヤツは
どこのどいつかの、まったく…
あ、そこのお嬢さん。よう見かけますな。
若こうてええなぁ。
ワシらぁ、この寒さが…、え?
イヤイヤ、なんのなんの。
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2008.01.29
Q:「私がいないとあなたはダメになる」と言われたことは?
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
本作品はお色気シーン、もしくはそれを想起させる表現を含みます。
ご家族でご一緒にお読みになるのにはふさわしくありませんので、
そんな場合は、今すぐどこかへ、たとえばココへ飛んでってください。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
A : ズバッといくけんね。
B : 来て来て。
A : こんくらい?
B : もっと奥まで来んね。
A : こんくらい?
B : よ、良か。良かよ。
A : 中で出してもいいとね?
B : 良かって、言いよろうバイ。
A : あ、ちょっと待ってん。
B : どけんしたとね?
A : ちゃんと出るか自信のなかったい。
B : そりゃイカン。ちょっと見してん?
A : 大丈夫かいな? 液が上がってきとらんっちゃけど。
B : どら。吸っちゃろうか?
A : 良か良か、自分でやるけん。
B : ええっ? 自分でできるとね?
A : 見てん。良かろう? これやったら。
B : 立派なモンやん。なら、早ようやっちゃってん?
A : ホレ、あ、ホレ。どげんね?
B : ア゛〜、キクー。
A : やっぱ、花粉が飛ぶ時期には、
ボクがおらんとやって行けんやろね、ハナちゃんは。
B : ようわかっとうやない、点鼻薬くん。


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本作品はお色気シーン、もしくはそれを想起させる表現を含みます。
ご家族でご一緒にお読みになるのにはふさわしくありませんので、
そんな場合は、今すぐどこかへ、たとえばココへ飛んでってください。
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A : ズバッといくけんね。
B : 来て来て。
A : こんくらい?
B : もっと奥まで来んね。
A : こんくらい?
B : よ、良か。良かよ。
A : 中で出してもいいとね?
B : 良かって、言いよろうバイ。
A : あ、ちょっと待ってん。
B : どけんしたとね?
A : ちゃんと出るか自信のなかったい。
B : そりゃイカン。ちょっと見してん?
A : 大丈夫かいな? 液が上がってきとらんっちゃけど。
B : どら。吸っちゃろうか?
A : 良か良か、自分でやるけん。
B : ええっ? 自分でできるとね?
A : 見てん。良かろう? これやったら。
B : 立派なモンやん。なら、早ようやっちゃってん?
A : ホレ、あ、ホレ。どげんね?
B : ア゛〜、キクー。
A : やっぱ、花粉が飛ぶ時期には、
ボクがおらんとやって行けんやろね、ハナちゃんは。
B : ようわかっとうやない、点鼻薬くん。

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2008.01.28
Q:息継ぎしたとき、ゲボッと気管支に水を吸い込んだら?
A : いい感じで泳いでいるときに限ってやるんだよ。
B : 部長でもそんなことあるんですか?
A : 息継ぎは3カキに1回と決めてるからね、
1回吸えなかったら無呼吸で6カキすることになるから、
ムチャクチャパニクるね。
B : 気管支に入ったら苦しいでしょ?
咳き込んだりしないんですか?
A : したいさ。でも吸う直前に息をかなり吐き出しちゃってるから、
次の息継ぎまでできるだけ肺の中の空気を温存しときたいワケ。
B : “次の息継ぎ”ってほんの2〜3秒後の話でしょうけど、
持ちます? イヤ持つかどうかっていうより、
気管支の中の水を早く何とかしないと…。
A : そこを我慢デキるかどうかがポイント。
どんなに苦しくても、手の回転を早めたり、
次の息継ぎで上体をのけぞらせるようなことをしてはいけない。
B : 息継ぎで上体がのけぞるのはブザマですもんね。
でもあんまり苦しかったら立てばいいじゃないですか。
A : 立つ? このオレが立つ? おまえ何もわかってないね。
25mを13カキで行くゆったりと伸びやかなオレのフォームは、
プールのすべてのスイマーたち、
とくに女性スイマーの憧れの的であるのだ。
さっき息継ぎをし損なったことは、
何があってもバレてはいけないのだ。
プールの監視員をしているどこぞの大学の水泳部のおネエちゃんも
オレが泳ぐレーンから決して離れようとはしない。
そりゃそうだろ。彼女らにとっては、オレは生きた教科書なのだ。
しぶきを上げずに静かに入水する手の角度。
水を確実にキャッチしてたぐり寄せる、絶妙な手首とひじの使い方。
理想的なS字カーブで水を掻き込むパワフルな上腕と肩の回転。
水の抵抗を極限まで抑えた、前傾8度を保つ水中の姿勢。
ひと蹴りで2mは進む柔らかな2ビートキック。
たまたまその時間に監視員をすることができた幸運を、
オレと時間・空間を共有できた感激を、
彼女らは一生忘れないだろう。
B : 部長。もう席に戻ってもいいですか?

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A : 息継ぎは3カキに1回と決めてるからね、
1回吸えなかったら無呼吸で6カキすることになるから、
ムチャクチャパニクるね。
B : 気管支に入ったら苦しいでしょ?
咳き込んだりしないんですか?
A : したいさ。でも吸う直前に息をかなり吐き出しちゃってるから、
次の息継ぎまでできるだけ肺の中の空気を温存しときたいワケ。
B : “次の息継ぎ”ってほんの2〜3秒後の話でしょうけど、
持ちます? イヤ持つかどうかっていうより、
気管支の中の水を早く何とかしないと…。
A : そこを我慢デキるかどうかがポイント。
どんなに苦しくても、手の回転を早めたり、
次の息継ぎで上体をのけぞらせるようなことをしてはいけない。
B : 息継ぎで上体がのけぞるのはブザマですもんね。
でもあんまり苦しかったら立てばいいじゃないですか。
A : 立つ? このオレが立つ? おまえ何もわかってないね。
25mを13カキで行くゆったりと伸びやかなオレのフォームは、
プールのすべてのスイマーたち、
とくに女性スイマーの憧れの的であるのだ。
さっき息継ぎをし損なったことは、
何があってもバレてはいけないのだ。
プールの監視員をしているどこぞの大学の水泳部のおネエちゃんも
オレが泳ぐレーンから決して離れようとはしない。
そりゃそうだろ。彼女らにとっては、オレは生きた教科書なのだ。
しぶきを上げずに静かに入水する手の角度。
水を確実にキャッチしてたぐり寄せる、絶妙な手首とひじの使い方。
理想的なS字カーブで水を掻き込むパワフルな上腕と肩の回転。
水の抵抗を極限まで抑えた、前傾8度を保つ水中の姿勢。
ひと蹴りで2mは進む柔らかな2ビートキック。
たまたまその時間に監視員をすることができた幸運を、
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2008.01.27
Q:本を買うとき何を見て選びますか?
A : あ、こんなところに本屋さんがあったのね。
へぇ? 文庫本の専門店? おもしろいわね。
…うーん。でも、よく見かける表紙ばっかりね…。
ちょっと店員さん。
B : はい、何かお探しですか?
A : 店員さんのお薦めはどれ?
B : 当店ではポップを立ててご参考いただいております。
A : ああ、ポップね。
今まで注意して見たことなかったけど…。
何々? 「店長も腰を抜かした驚きのラストシーン」
ふーん? 「犯人はミサキの後ろの席の…」
これネタバレじゃない?
B : 申し訳ございません。ちょっとやりすぎました。
A : 新刊はどの辺に置いてるの?
B : 入り口正面です。
A : 表紙のセンスって大事よね。
いい色合いだったり、
デザインがオシャレだったりすると、
まずそこに目が留まるわね。
B : あっ、今なぜその本を手にとられましたか?
A : 何でついてくるの?
私が美しいから? ふふっ。
教えてあげる。
『お前の頭はイモか?カボチャか?』というタイトルよ。
B : あ、中を開けずに裏面に行きましたね。
A : 私のこと、そんなに気になる?
いいわよ、いつまでも観察してて。
やっぱり文庫本はあらすじを見るでしょ、この裏面の。
…おもしろそうね。
B : やっとページをめくりましたね。
めくるというより、パラパラと…。
読んでるワケではなさそうですね。
それにはどんな意味が…?
A : 意味って…。何となくよ。
B : 何を見てらっしゃるのかと…。
A : 雰囲気よ雰囲気。文字の大きさとか、行間とか。
あんまり文字がぎっしり詰まっていると辛いでしょ?
B : 適度な空間が必要ということですか。
A : そりゃそうよ。1つの段落が長すぎるのはダメ。
会話がたくさん入っていること。
そして、多くても3行ぐらいでどんどん改行してなきゃ。
B : そうすると、紙面がずいぶん白っぽくなりますよね。
A : そうかもしれないわね。
あと、字が小さい本はまず買わない。
別に目が悪いわけじゃないのよ。
プレッシャーの問題。
本を読むときぐらいストレス感じたくないでしょ。
B : 理想のタイプは?
A : 店員さん、ヤダ。仕事中にナンパ?
B : イエ、あの、ここに並んでいる本の中では、
どのあたりが理想的な紙面なのかなと…、すみません。
A : あ、なんだ。
店員さん、チャンスだったかもよ。もう遅いけど。
…このへんかしらね。
B : なるほど、わかりました。
39字×18行のタイプですね。
A : それから厚すぎるのもダメ。
B : どの程度が限度ですか?
A : …うーん、これぐらいかな。
B : 300ページぐらいですね。
600ページの本1冊と300ページの本2冊だったら、
どっちを買いますか?
A : 300ページ2冊じゃない?
B : それだと960円ぐらいになりますよ。
600ページ1冊なら800円程度でいけますけど。
A : うーん、それはどっちでもいいんだけど…。
でも…、同じタイトルで「上巻」「下巻」に分かれるんだったら、
1冊が300ページでも買わない。
B : そりゃまたなぜ?
A : 「上巻」を買っておもしろくなかったら、
きっと「下巻」は買わないと思うし、
でも「下巻」を読まなかったら、
ストーリーが中途半端に残ってしまって
満たされないモヤモヤした気持ちを
いつまでも引きずると思うから。
B : でも「上巻」はおもしろいかもしれませんよ。
A : 私そんなに早く読めないのよ。
「上巻」「下巻」通して読んだら、1か月かかっちゃいそう。
「下巻」の終わりごろには、「上巻」のはじめのあたりが
どんなだったか、もう忘れてると思うの。
それにそんなに長いお話なら、
登場人物もいっぱい出てくるはずよね。
覚えられないの、登場人物が4人以上だと。
私よく言われるのよね、母に。
「あんたは風邪を引かない子だね」って。
バカは風邪もよけて通るってことらしいわ。
B : わかりました。
お客様には、この本がお勧めですよ。
A : どれ?
B : 『お前の頭は…』ですよ。
さっきお客様がお手にお取りになった。

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へぇ? 文庫本の専門店? おもしろいわね。
…うーん。でも、よく見かける表紙ばっかりね…。
ちょっと店員さん。
B : はい、何かお探しですか?
A : 店員さんのお薦めはどれ?
B : 当店ではポップを立ててご参考いただいております。
A : ああ、ポップね。
今まで注意して見たことなかったけど…。
何々? 「店長も腰を抜かした驚きのラストシーン」
ふーん? 「犯人はミサキの後ろの席の…」
これネタバレじゃない?
B : 申し訳ございません。ちょっとやりすぎました。
A : 新刊はどの辺に置いてるの?
B : 入り口正面です。
A : 表紙のセンスって大事よね。
いい色合いだったり、
デザインがオシャレだったりすると、
まずそこに目が留まるわね。
B : あっ、今なぜその本を手にとられましたか?
A : 何でついてくるの?
私が美しいから? ふふっ。
教えてあげる。
『お前の頭はイモか?カボチャか?』というタイトルよ。
B : あ、中を開けずに裏面に行きましたね。
A : 私のこと、そんなに気になる?
いいわよ、いつまでも観察してて。
やっぱり文庫本はあらすじを見るでしょ、この裏面の。
…おもしろそうね。
B : やっとページをめくりましたね。
めくるというより、パラパラと…。
読んでるワケではなさそうですね。
それにはどんな意味が…?
A : 意味って…。何となくよ。
B : 何を見てらっしゃるのかと…。
A : 雰囲気よ雰囲気。文字の大きさとか、行間とか。
あんまり文字がぎっしり詰まっていると辛いでしょ?
B : 適度な空間が必要ということですか。
A : そりゃそうよ。1つの段落が長すぎるのはダメ。
会話がたくさん入っていること。
そして、多くても3行ぐらいでどんどん改行してなきゃ。
B : そうすると、紙面がずいぶん白っぽくなりますよね。
A : そうかもしれないわね。
あと、字が小さい本はまず買わない。
別に目が悪いわけじゃないのよ。
プレッシャーの問題。
本を読むときぐらいストレス感じたくないでしょ。
B : 理想のタイプは?
A : 店員さん、ヤダ。仕事中にナンパ?
B : イエ、あの、ここに並んでいる本の中では、
どのあたりが理想的な紙面なのかなと…、すみません。
A : あ、なんだ。
店員さん、チャンスだったかもよ。もう遅いけど。
…このへんかしらね。
B : なるほど、わかりました。
39字×18行のタイプですね。
A : それから厚すぎるのもダメ。
B : どの程度が限度ですか?
A : …うーん、これぐらいかな。
B : 300ページぐらいですね。
600ページの本1冊と300ページの本2冊だったら、
どっちを買いますか?
A : 300ページ2冊じゃない?
B : それだと960円ぐらいになりますよ。
600ページ1冊なら800円程度でいけますけど。
A : うーん、それはどっちでもいいんだけど…。
でも…、同じタイトルで「上巻」「下巻」に分かれるんだったら、
1冊が300ページでも買わない。
B : そりゃまたなぜ?
A : 「上巻」を買っておもしろくなかったら、
きっと「下巻」は買わないと思うし、
でも「下巻」を読まなかったら、
ストーリーが中途半端に残ってしまって
満たされないモヤモヤした気持ちを
いつまでも引きずると思うから。
B : でも「上巻」はおもしろいかもしれませんよ。
A : 私そんなに早く読めないのよ。
「上巻」「下巻」通して読んだら、1か月かかっちゃいそう。
「下巻」の終わりごろには、「上巻」のはじめのあたりが
どんなだったか、もう忘れてると思うの。
それにそんなに長いお話なら、
登場人物もいっぱい出てくるはずよね。
覚えられないの、登場人物が4人以上だと。
私よく言われるのよね、母に。
「あんたは風邪を引かない子だね」って。
バカは風邪もよけて通るってことらしいわ。
B : わかりました。
お客様には、この本がお勧めですよ。
A : どれ?
B : 『お前の頭は…』ですよ。
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