2008.01.29
Q:「私がいないとあなたはダメになる」と言われたことは?
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
本作品はお色気シーン、もしくはそれを想起させる表現を含みます。
ご家族でご一緒にお読みになるのにはふさわしくありませんので、
そんな場合は、今すぐどこかへ、たとえばココへ飛んでってください。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
A : ズバッといくけんね。
B : 来て来て。
A : こんくらい?
B : もっと奥まで来んね。
A : こんくらい?
B : よ、良か。良かよ。
A : 中で出してもいいとね?
B : 良かって、言いよろうバイ。
A : あ、ちょっと待ってん。
B : どけんしたとね?
A : ちゃんと出るか自信のなかったい。
B : そりゃイカン。ちょっと見してん?
A : 大丈夫かいな? 液が上がってきとらんっちゃけど。
B : どら。吸っちゃろうか?
A : 良か良か、自分でやるけん。
B : ええっ? 自分でできるとね?
A : 見てん。良かろう? これやったら。
B : 立派なモンやん。なら、早ようやっちゃってん?
A : ホレ、あ、ホレ。どげんね?
B : ア゛〜、キクー。
A : やっぱ、花粉が飛ぶ時期には、
ボクがおらんとやって行けんやろね、ハナちゃんは。
B : ようわかっとうやない、点鼻薬くん。


はい、今いやらしい気分になりかけた方、
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どうもありがとうございます。
本作品はお色気シーン、もしくはそれを想起させる表現を含みます。
ご家族でご一緒にお読みになるのにはふさわしくありませんので、
そんな場合は、今すぐどこかへ、たとえばココへ飛んでってください。
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A : ズバッといくけんね。
B : 来て来て。
A : こんくらい?
B : もっと奥まで来んね。
A : こんくらい?
B : よ、良か。良かよ。
A : 中で出してもいいとね?
B : 良かって、言いよろうバイ。
A : あ、ちょっと待ってん。
B : どけんしたとね?
A : ちゃんと出るか自信のなかったい。
B : そりゃイカン。ちょっと見してん?
A : 大丈夫かいな? 液が上がってきとらんっちゃけど。
B : どら。吸っちゃろうか?
A : 良か良か、自分でやるけん。
B : ええっ? 自分でできるとね?
A : 見てん。良かろう? これやったら。
B : 立派なモンやん。なら、早ようやっちゃってん?
A : ホレ、あ、ホレ。どげんね?
B : ア゛〜、キクー。
A : やっぱ、花粉が飛ぶ時期には、
ボクがおらんとやって行けんやろね、ハナちゃんは。
B : ようわかっとうやない、点鼻薬くん。

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2008.01.30
Q:友だちにおじいさんはいますか?
A : ワシらぁ、もう寿命じゃけぇ。
B : 何をおっしゃいますやら。
まだまだ足腰もしっかりしてらっしゃるようですし。
A : ガタガタよ。
強う踏ん張ると、関節が音を立てよるけぇ。
B : 油ものを食べるとすぐよくなりますよ。
A : 若い頃に、誰か知らん、ならずモンに、尻切られてな。
B : はあ。
A : 中の方まで痛んでしもうてん。
B : あらぁ。
A : 病院に行ってやな、大掛かりな移植手術してもろうてんよ。
B : 確かにお尻だけ形が違ってますね。
A : 何となくわかるやろ? 尻だけ よそモンじゃけぇ。
B : というか、やけに立派なお尻ですね。
A : そうなんよ。競輪選手のモノじゃったらしいんよ。
ま、じゃが今はもう、ワシの血が通っとるけんどな。
B : 目の方はどうですか?
A : 見えんのよ。夜なんかもう。
B : だったら夜は出歩かない方が…。
おまわりさんに捕まりますよ。
A : もう3回も捕まったがな。
B : よっぽど運が悪いんですね。
A : こないだな。ここに新しい目ぇをつけたんよ。
B : はあ、はあ、左腕にですね?
A : ようけ光る目ぇやったんよ。
B : それなら夜も安心ですね。
A : 取られたんよ。
B : 誰に?!
A : 知らん。
B : どこでですか?
A : ここでよ。
ワシの目ぇだけ盗んで行きよった不届きモンがおるんよ。
B : この駅前駐輪場も治安が悪くなってきましたね。
A : あ、お宅、お迎えが来ましたな。
B : そのようです。それでは、お先に。
A : では、また今度。
…ワシの目ぇを持っていったヤツは
どこのどいつかの、まったく…
あ、そこのお嬢さん。よう見かけますな。
若こうてええなぁ。
ワシらぁ、この寒さが…、え?
イヤイヤ、なんのなんの。
ワシらぁ、もう寿命じゃけぇ。

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B : 何をおっしゃいますやら。
まだまだ足腰もしっかりしてらっしゃるようですし。
A : ガタガタよ。
強う踏ん張ると、関節が音を立てよるけぇ。
B : 油ものを食べるとすぐよくなりますよ。
A : 若い頃に、誰か知らん、ならずモンに、尻切られてな。
B : はあ。
A : 中の方まで痛んでしもうてん。
B : あらぁ。
A : 病院に行ってやな、大掛かりな移植手術してもろうてんよ。
B : 確かにお尻だけ形が違ってますね。
A : 何となくわかるやろ? 尻だけ よそモンじゃけぇ。
B : というか、やけに立派なお尻ですね。
A : そうなんよ。競輪選手のモノじゃったらしいんよ。
ま、じゃが今はもう、ワシの血が通っとるけんどな。
B : 目の方はどうですか?
A : 見えんのよ。夜なんかもう。
B : だったら夜は出歩かない方が…。
おまわりさんに捕まりますよ。
A : もう3回も捕まったがな。
B : よっぽど運が悪いんですね。
A : こないだな。ここに新しい目ぇをつけたんよ。
B : はあ、はあ、左腕にですね?
A : ようけ光る目ぇやったんよ。
B : それなら夜も安心ですね。
A : 取られたんよ。
B : 誰に?!
A : 知らん。
B : どこでですか?
A : ここでよ。
ワシの目ぇだけ盗んで行きよった不届きモンがおるんよ。
B : この駅前駐輪場も治安が悪くなってきましたね。
A : あ、お宅、お迎えが来ましたな。
B : そのようです。それでは、お先に。
A : では、また今度。
…ワシの目ぇを持っていったヤツは
どこのどいつかの、まったく…
あ、そこのお嬢さん。よう見かけますな。
若こうてええなぁ。
ワシらぁ、この寒さが…、え?
イヤイヤ、なんのなんの。
ワシらぁ、もう寿命じゃけぇ。
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2008.01.31
Q:小学生のころ、算数は得意でしたか?
A : いいわよね、あなた。
三郎さんとも四郎さんとも
腹を割って話せる仲だなんて。
B : キミだって、五郎くんや団十郎くんと
腹を割って話せる仲だって聞いたけど…。
A : 私たちの共通の友だちって、
二郎さんだけかしら?
B : ある意味そうだね、大きく考えれば。
でも、小さく考えれば、ムソキチじいさんなんかも
共通の友だちと言えるんじゃないかな。
A : “ムソキチ”さんって?
B : 漢字で書けば“六十吉”って書くんだ。
A : ねえ、さっき、あなたが言った
「大きく」「小さく」って、逆じゃない?
大きいのが2で、小さいのが60だなんて…。
B : いいのいいの。
「最大公約数」と「最小公倍数」の意味だから。
さて、みなさん。僕ら2人の数字を考えてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Q : ハイ!
B : はい、そこの困った顔の人。
Q : えっと、私がここに登場してよいのかどうか…。
A : どうぞどうぞ。
Q : では、お言葉に甘えて。
Aさんが10でBさんが12です。
B : 正解!

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三郎さんとも四郎さんとも
腹を割って話せる仲だなんて。
B : キミだって、五郎くんや団十郎くんと
腹を割って話せる仲だって聞いたけど…。
A : 私たちの共通の友だちって、
二郎さんだけかしら?
B : ある意味そうだね、大きく考えれば。
でも、小さく考えれば、ムソキチじいさんなんかも
共通の友だちと言えるんじゃないかな。
A : “ムソキチ”さんって?
B : 漢字で書けば“六十吉”って書くんだ。
A : ねえ、さっき、あなたが言った
「大きく」「小さく」って、逆じゃない?
大きいのが2で、小さいのが60だなんて…。
B : いいのいいの。
「最大公約数」と「最小公倍数」の意味だから。
さて、みなさん。僕ら2人の数字を考えてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Q : ハイ!
B : はい、そこの困った顔の人。
Q : えっと、私がここに登場してよいのかどうか…。
A : どうぞどうぞ。
Q : では、お言葉に甘えて。
Aさんが10でBさんが12です。
B : 正解!
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2008.02.02
Q:「私がいないとあなたはダメになる」と言われたことは?<日本語吹き替え版>
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本作品はお色気シーン、もしくはそれを想起させる表現を含みます。
ご家族でご一緒にお読みになるのにはふさわしくありませんので、
そんな場合は、今すぐどこかへ、たとえばココへ飛んでってください。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
※ 次の作品は、博多語で著述されていた2008年1月29日の同名の作品を
日本語(標準語)でリライトしたものです。
A : ズバッといくよ。
B : 来て来て。
A : これぐらいかな?
B : もっと奥まで来て。
A : これぐらい?
B : い、いい。いいわよ。
A : 中で出してもいいの?
B : いいって、言ってるでしょ。
A : あ、ちょっと待って。
B : どうしたの?
A : ちゃんと出るか自信ないんだ。
B : それはダメよ。ちょっと見せて?
A : 大丈夫かなぁ。液が上がってきてないんだけど。
B : 貸してごらん。吸ってあげる。
A : いいよいいよ、自分でやるから。
B : ええっ? 自分でできるの?
A : 見て。 いいでしょ? これだったら。
B : 立派じゃないのよ。早くやって、もう、ねェ。
A : ソレ! あ、ソレ! どうかな?
B : ア゛〜、キクー。
A : やっぱり、花粉が飛ぶ時期には、
ボクがいないとやってけないだろうね、ハナちゃんは。
B : よくわかってるわね、点鼻薬くん。


はい、今いやらしい気分になりかけた方、
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どうもありがとうございます。
本作品はお色気シーン、もしくはそれを想起させる表現を含みます。
ご家族でご一緒にお読みになるのにはふさわしくありませんので、
そんな場合は、今すぐどこかへ、たとえばココへ飛んでってください。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
※ 次の作品は、博多語で著述されていた2008年1月29日の同名の作品を
日本語(標準語)でリライトしたものです。
A : ズバッといくよ。
B : 来て来て。
A : これぐらいかな?
B : もっと奥まで来て。
A : これぐらい?
B : い、いい。いいわよ。
A : 中で出してもいいの?
B : いいって、言ってるでしょ。
A : あ、ちょっと待って。
B : どうしたの?
A : ちゃんと出るか自信ないんだ。
B : それはダメよ。ちょっと見せて?
A : 大丈夫かなぁ。液が上がってきてないんだけど。
B : 貸してごらん。吸ってあげる。
A : いいよいいよ、自分でやるから。
B : ええっ? 自分でできるの?
A : 見て。 いいでしょ? これだったら。
B : 立派じゃないのよ。早くやって、もう、ねェ。
A : ソレ! あ、ソレ! どうかな?
B : ア゛〜、キクー。
A : やっぱり、花粉が飛ぶ時期には、
ボクがいないとやってけないだろうね、ハナちゃんは。
B : よくわかってるわね、点鼻薬くん。

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2008.02.11
Q:戦後の「三種の神器」って知ってますか?
A : どっから来はったん?
B : ・・・・・・・・。
A : 何飲みます?
B : ・・・・・・・・。
A : ビールでええかなァ?
B : ・・・・・・・・。
A : おにいさん、この町、寒いやろ?
B : ・・・・・・・・。
A : 若い娘でもおったらええねんけど、
申し訳ないね、こんなおばはんで。
B : ・・・・・・・・。
A : おにいさん、なかなかええ男やん。
高倉健そっくり、言われるやろ?
男は静かな方がええなァ。
B : ・・・・・・・・。
A : うちにも、おにいさんぐらいの子がいてましたよ。
高倉健とは似てへんかったけどな。
B : ・・・・・・・・。
A : 若い頃はようしゃべって やかましいくらいやったが、
あるときから、ヘンになってしまいよったんです。
B : ・・・・・・・・。
A : ヘン、言うてもわかれへんやろな。
つい今まで陽気に笑うっとったんが、
突然よ。突然、表情が消えよったん。
B : ・・・・・・・・。
A : そ、そう、そういう感じや、おにいさん、上手いな。
B : ・・・・・・・・。
A : そない何回も真似せんかて ええよ。
B : ・・・・・・・・。
A : …ま、ええわ。気のすむまでやっとき…。
ほいでな、
「おい」言うても動けへん。
「どしたん?」言うても返事もせえへん。
こらえらいこっちゃー思うて、
病院連れて行こう思うたんやけどな、
もし、治れへん病気やったらどないしょ?思うて、
怖ぁなってな、よう行かれへんかったんよ。
今考えたら、親として失格やね。
B : ・・・・・・・・。
A : 熱いのつけましょか?
B : ・・・・・・・・。
A : でもな、次の日になったら、
またいつもの にいちゃん やねん。
良かったーって心底思うたよ。
「昨日どうしたん?」
「何がや?」
「びっくりしたでェ。気ィ失う人、初めて見たわ」
「誰がやねん」
「あっちの世界はどうじゃった?」
「じゃァかァしー」
B : ・・・・・・・・。
A : すっかり記憶が飛んどんのよ。
で、記憶が飛んどることを薄々は気がついとんのよ。
本人も不安やったと思うわ。
昔と違ごうて、今は亭主も“粗大ゴミ”やて、
悪口言われる時代やからな。
にいちゃんも、自分がいつ“粗大ゴミ”に出されるかと
本気で心配しとったんとちゃうやろか。
B : ・・・・・・・・。
A : そんなことが、最初のうちは時々やったんやけど、
だんだん5日にいっぺん、3日にいっぺんと
悪うなってきてな、ついに、ある朝、
目を覚ませへんかってん。
B : ・・・・・・・・。
A : そっからの話は、あっと言う間やった。
若ダンサンは、“新しモノ好き”やねん。
横から見たらお盆みたいな薄さの
「チデジタイオウ」とか「地底大王」とかいう
オッそろしい名前のヤツを連れて来よってん。
信じられへんのは、
ウチの息子を身代わりに出しよったことよ。
B : ・・・・・・・・。
A : 今は“粗大ゴミ”やのうて“家電リサイクル”言うねんな。
ゴミ捨てるのにも金がいるんやて。
若ダンサンがよく行く電機屋さんは、
古い型のものがあれば無料で引き取ってくれるんやて。
もちろん何か買うたらやけど。
B : ・・・・・・・・。
A : でもなあ、ウチの息子の方が、
ふっくらして愛嬌あったんやけどな。
文句言える筋合いでないことはわかってるつもりやけど、
感謝の気持ちのカケラもないねんデ。
なんちゅう時代になってもうたんやろな。
ウチらは昭和のはじめに、
「テレビ」「冷蔵庫」「洗濯機」の三種の神器として
もてはやされた輝かしい過去があんのんよ。
ほれ、おにいさんの足元よう見てみィ。
おにいさんのアネさんや。
そこに埋まっとるのは。
B : ・・・・・・・・!
A : みんなのために一生懸命パンツの汚れを落とそうと、
そりゃもう頑張っとったに違いないわ。
その子も「脱水が弱くなった」かそんな、しょうもない理由で
ここに連れてこられてんで、きっと。
また、ダンプカー来よったな。
違法投棄、大繁盛やな。
B : ・・・・・・・・。
A : なァ、おにいさん。
ウチのカラダの中、ちょっと覗いてくれへん?
何考えてんの? 違うて。
ビールがあと1本入っとったと思うんやけど、
もっと奥の方よ。
ちょっと手入れてとったって。

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B : ・・・・・・・・。
A : 何飲みます?
B : ・・・・・・・・。
A : ビールでええかなァ?
B : ・・・・・・・・。
A : おにいさん、この町、寒いやろ?
B : ・・・・・・・・。
A : 若い娘でもおったらええねんけど、
申し訳ないね、こんなおばはんで。
B : ・・・・・・・・。
A : おにいさん、なかなかええ男やん。
高倉健そっくり、言われるやろ?
男は静かな方がええなァ。
B : ・・・・・・・・。
A : うちにも、おにいさんぐらいの子がいてましたよ。
高倉健とは似てへんかったけどな。
B : ・・・・・・・・。
A : 若い頃はようしゃべって やかましいくらいやったが、
あるときから、ヘンになってしまいよったんです。
B : ・・・・・・・・。
A : ヘン、言うてもわかれへんやろな。
つい今まで陽気に笑うっとったんが、
突然よ。突然、表情が消えよったん。
B : ・・・・・・・・。
A : そ、そう、そういう感じや、おにいさん、上手いな。
B : ・・・・・・・・。
A : そない何回も真似せんかて ええよ。
B : ・・・・・・・・。
A : …ま、ええわ。気のすむまでやっとき…。
ほいでな、
「おい」言うても動けへん。
「どしたん?」言うても返事もせえへん。
こらえらいこっちゃー思うて、
病院連れて行こう思うたんやけどな、
もし、治れへん病気やったらどないしょ?思うて、
怖ぁなってな、よう行かれへんかったんよ。
今考えたら、親として失格やね。
B : ・・・・・・・・。
A : 熱いのつけましょか?
B : ・・・・・・・・。
A : でもな、次の日になったら、
またいつもの にいちゃん やねん。
良かったーって心底思うたよ。
「昨日どうしたん?」
「何がや?」
「びっくりしたでェ。気ィ失う人、初めて見たわ」
「誰がやねん」
「あっちの世界はどうじゃった?」
「じゃァかァしー」
B : ・・・・・・・・。
A : すっかり記憶が飛んどんのよ。
で、記憶が飛んどることを薄々は気がついとんのよ。
本人も不安やったと思うわ。
昔と違ごうて、今は亭主も“粗大ゴミ”やて、
悪口言われる時代やからな。
にいちゃんも、自分がいつ“粗大ゴミ”に出されるかと
本気で心配しとったんとちゃうやろか。
B : ・・・・・・・・。
A : そんなことが、最初のうちは時々やったんやけど、
だんだん5日にいっぺん、3日にいっぺんと
悪うなってきてな、ついに、ある朝、
目を覚ませへんかってん。
B : ・・・・・・・・。
A : そっからの話は、あっと言う間やった。
若ダンサンは、“新しモノ好き”やねん。
横から見たらお盆みたいな薄さの
「チデジタイオウ」とか「地底大王」とかいう
オッそろしい名前のヤツを連れて来よってん。
信じられへんのは、
ウチの息子を身代わりに出しよったことよ。
B : ・・・・・・・・。
A : 今は“粗大ゴミ”やのうて“家電リサイクル”言うねんな。
ゴミ捨てるのにも金がいるんやて。
若ダンサンがよく行く電機屋さんは、
古い型のものがあれば無料で引き取ってくれるんやて。
もちろん何か買うたらやけど。
B : ・・・・・・・・。
A : でもなあ、ウチの息子の方が、
ふっくらして愛嬌あったんやけどな。
文句言える筋合いでないことはわかってるつもりやけど、
感謝の気持ちのカケラもないねんデ。
なんちゅう時代になってもうたんやろな。
ウチらは昭和のはじめに、
「テレビ」「冷蔵庫」「洗濯機」の三種の神器として
もてはやされた輝かしい過去があんのんよ。
ほれ、おにいさんの足元よう見てみィ。
おにいさんのアネさんや。
そこに埋まっとるのは。
B : ・・・・・・・・!
A : みんなのために一生懸命パンツの汚れを落とそうと、
そりゃもう頑張っとったに違いないわ。
その子も「脱水が弱くなった」かそんな、しょうもない理由で
ここに連れてこられてんで、きっと。
また、ダンプカー来よったな。
違法投棄、大繁盛やな。
B : ・・・・・・・・。
A : なァ、おにいさん。
ウチのカラダの中、ちょっと覗いてくれへん?
何考えてんの? 違うて。
ビールがあと1本入っとったと思うんやけど、
もっと奥の方よ。
ちょっと手入れてとったって。
はい、今楽しい気分になった方、
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